婚礼菓子(花嫁菓子、お嫁さんのお菓子)には、地方によってさまざまな風習があります。
京丹後地方では、花嫁さん花婿さんが、お世話になった方々への感謝の気持ちとして、
“これからもよろしくお願いします”という気持ちを込めて、花嫁さんの初出立ち(※)や、花嫁行列という場面で婚礼菓子を配ります。
(※出立ちの様子)
昔はお嫁さんを見に来て頂いた方々に、お菓子をまくと言う感じで、それを拾い集めていただくという風習だったようです。
女性の方は風呂敷がわりにエプロンを両手で広げお菓子を受けたり、一人の方がいくつももらっていたとか・・・。
近年では、結婚式場やホテルでの挙式・披露宴が多く、花嫁さん花婿さんのお披露目を、自宅でしなくなってしまったため、
花嫁さんの出立ちや花嫁行列などで、お菓子を渡している姿を見かけることも少なくなってきています。
そのかわり、式場やホテルなどでお見送りの際に、新郎新婦が参列者ひとりひとりに
「本日は、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。」と、感謝の気持ちを込めて手渡しで配られています。
(※結婚式のお見送りに婚礼菓子を配る様子)
その他にも、二次会でプチギフトとして渡したり、親族や友人、勤めている会社の方々など、お祝いを頂いた人に、お礼として渡します。
古い風習なのかもしれませんが、このすてきな風習を、少しでも広められたらと思います。
また、婚礼菓子は、祝辞(誕生祝、節句、敬老…)にも使われています。
(↑上記は、バレンタインデー、ホワイトデーのプレゼントとしてご注文いただいた際の写真です)